下田海中水族館の仲間達
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下田海中水族館まめ知識

ストランディング

生物が海岸などに漂着することをストランディングと言います。

2005年4月14日の夕方に、熱海市の土木事務所から「岩場に10m位のマッコウクジラが漂着しているが、どのように対処したらよいのか」という電話が入りました。

早々、鯨類のストランディング調査などを行っている国立科学博物館(科博)の先生に連絡を取ると同時に、確認のため下田から熱海の現場に向かいました。
夜の海岸を懐中電灯の灯りだけを頼りに進んでいくと、確かにマッコウクジラがストランディングしています。すでに腐敗が進んでおり、死後数日は経ているようです。
現場から科博の先生に状況を連絡し、この死体を必要としている機関を探してもらうこととなり、明日の朝あらためて協議していくことになりました。

翌15日は朝から各機関と電話でやりとりをする中でいくつか骨格標本作成等の目的で欲しいというところは出てきましたが、早急に対応しなければならない事や、マッコウクジラの回収には多額の費用が予想される(2002年に鹿児島県大浦町で起きたマッコウクジラのストランディングの際にはテレビなどで大きく報道され、作業にかかった多額の費用が問題となった事を記憶している方も多いかと思います)といった理由から最終的にまるごと引き取りたいという機関はありませんでした。
昼からは現場に行き、土木事務所の方の立ち合いの下、調査を開始。
体長や各部の記録を取る等していきました。
途中からは科博も合流し、このマッコウクジラは若いオスである事も解りました。

作業は日没までには終了し、翌日初島沖水深1000mに沈められました。
あまり知られていませんが、このような調査、研究活動は水族館の重要な仕事となっています。例えばイルカなどが生きたままストランディングする事がありますが、保護、治療のための知識と経験、テクニックを持っていて、そういった動物を受け入れる事ができる施設は水族館だけなのです。
たとえ死体であってもそこからは様々な貴重な情報が得られるため、海洋動物のストランディングを見つけた時は、近くの水族館へ連絡してみてください。必ず何らかの対応をしてくれるはずです。