アザラシ

ゴマフアザラシのココア
< 人気者「ココア」がやって来ます >

下田海中水族館では、新江ノ島水族館で誕生したゴマフアザラシの「ココア」を迎え入れます。 「ココア」は新江ノ島水族館で初めて誕生し、その愛くるしさで訪れるお客様や、特にリピーターか らの人気を博していて、4月19日に1歳を祝う誕生会が開かれた時にはアザラシプールが見えなくな るほどの来館者が詰めかけています。

< 将来「ココア」の赤ちゃん誕生を目指します >

下田海中水族館ではゴマフアザラシの繁殖に取り組んできましたが、1995年(30年前)の「ドッ ト」の誕生を最後に繁殖の成功は果たせていません。今後もゴマフアザラシの繁殖に取り組んで行 くため、若い個体を搬入することとなりました。また新しい血統を取り入れることは近交弱勢の防 止となります。これは水族館の4つの社会的役割の中の1つ「種の保存」に繋がっています。 今回のように全国の水族館・動物園では協力し合い、動物の移動や繁殖を目的とした貸し借り(ブ リーディングローン)が行われています。 今回迎え入れる「ココア」も今後大切に育て、成長した暁にはお母さんとなる日を目指します。

< 搬入日時・場所・一般公開日 >

搬入日時:2025年12月上旬

搬入場所:下田海中水族館内 アザラシ池

一般公開:2025年12月13日(土)~

ゴマフアザラシについて

和 名:ゴマフアザラシ 学名:Phoca largha 英名:Spotted seal

分布域:ベーリング海、オホーツク海にかけて

アシカの仲間がヒレ状の大きな前肢を使って泳ぐのに対し、アザラシの仲間はヒレ状の後ろ足 を使って泳ぐため、アシカの仲間に比べ長距離を泳ぐことに適しています。体は、水の抵抗が 少ない紡錘形をしています。

また、冷たい海に住んでいるため、体温をうばわれないように厚 い皮下脂肪におおわれます。繁殖期になると流氷の上で出産し、生まれた子どもは保護色とな る白い毛に覆われていることが良く知られており、北海道のオホーツク海沿岸でも見ることが 出来ます。

日本の水族館、動物園で最も広く飼育されている種類です。下田海中水族館では1974年から現在まで飼育しています。