定置網乗船体験
1月に探求型自然体験学習を展開している一般社団法人フォースウェルネス様と協力し、城ケ崎海岸富戸定置網㈱様が開催している定置網乗船体験に子どもたちと一緒に参加してきました。
「定置網漁は、魚の通り道に設置された網に入ってきた魚を獲る待ちの漁法です。なお、網に入ってきた魚は、魚の習性を利用し漁獲する箱網へと誘導する仕様になっていますが、逃げてしまう魚もいるため実際に漁獲できるのは入った魚の2割ほどと言われています。
そのため、魚を獲り過ぎない環境にやさしい漁法です。」と、このような内容を子どもたちは事前学習し、乗船体験に臨んでいただきました。
寒さは厳しかったですが、心配していた天気や海況は落ち着いており、無事に出航し定置網が設置されているところへ向かいます。
現場では、巨大なたも網で掬えるまで網を徐々に狭めていくのですが、水面に見える魚影にみなさん期待度が高まります。
そんな中、水面に上がってきた小さな魚を掬ってみると発光器がきれいなキュウリエソでした。キュウリエソはいろいろな方法で持ち帰りをチャレンジしましたが上手くいかない魚で、定置網に乗船しないと生きて泳ぐ様子を見ることが難しい魚です。
定置網は、非常に採集に適した漁法で目当ての魚を傷つけずに採集できるため、漁師さんにご協力いただき時々乗せてもらっています。ただ、そのような環境でもキュウリエソの様に展示まで結びつけるのが難しい生き物は多く、今後も知恵を絞っていきたいところです。
たも網で掬う準備ができるといよいよ船上へ。
ソウダガツオやスルメイカ、巨大なアカヤガラ、美しいイトヒキアジなど様々な魚を見ることができました。その迫力に興奮。大きな魚を手にやさしく教えてくれる漁師さんに子どもたちは目を輝かせていました。全て終わると船は港に戻り、水揚げ、そして魚の仕分けを行います。活気あるその様子は圧巻です。
終始なかなかできない体験を通して、漁師と言う職業や水族館で見る魚がどこから来るのか、また、食卓に並ぶ魚がどこからどのように来たのか肌で感じる事ができたのではと思います。まだ、第1回が終わったばかりですが、多くの方に体験いただけるように2回目3回目を計画していきたいと思います。







