感じてみよう~生物多様性~

海には多くの生物が生息しています。

それは、私たちが住んでいる街のすぐ近くにある海や砂浜でも変わることなく、実に多種多様な生物を見ることができます。

特に「磯」は身近な環境の中で最も多くの生物が生息している場所であり、楽しく遊びながら自然に触れることのできる絶好のスポットとなっています。

さて、今回の話題は、磯とSDGsについてです。

磯とは、岩がむき出しになっている海岸のこと。

この場所はたくさんの岩が生物の隠れ家になったり、絶えず打ち寄せる波によって生物の食物となるものがたくさん運ばれてきたり、あるいは白波によって酸素が多く溶け込む環境であったりと、多くの命を育み、多種多様な生物が生息する場所となっています。

ここでSDGsについてもお話ししましょう。

SDGsの目標14は「海の豊かさを守ろう」。

さらにその中には「生態系の保護」という課題が掲げられています。

海には多種多様な生き物が存在し、生き物は他のたくさんの生き物と関わり合って生きています。

そのまとまりを「生態系」と呼び、私たちはそこから生み出される様々な資源を利用しています。

そして、生き物の多様さとともに、その生息環境の多様さを「生物多様性」と呼び、これが生態系の豊かさに直結しているのです。

先ほどご紹介した磯では数え切れないほど多くの生き物を見ることができます。

魚や甲殻類、貝類、海藻、よくわからない不思議な生き物たちよく観察すると、どこを見ても、どこにでも生き物がいることに気が付くと思います。

それこそが生物多様性のひとつであり、海の豊かさの証なのです。

ただいま当館では、「下田の身近な海」にスポットを当てた展示「下田の海にも夏が来た!~のぞいてみよう夏の海~」を行っています。

この展示では、下田でよく見られる磯と砂地の環境を再現した水槽で、そこに暮らす生き物たちを展示しています。

また、実際に海で生き物を捕まえて観察する、磯観察のやり方も紹介しています。

ぜひこの展示で海の雰囲気を感じつつ、実際に海へ遊びに行って生物多様性を感じてみてくださいね。

(以下、画像資料)

  潮が満ちたり引いたり、海は常に動いています

潮が引いて取り残された水たまり、タイドプール

小さな生き物のオアシス

ムラサキウニ

小魚の群れ、メジナとヒメジ

クモハゼ

海藻に擬態しているイソクズガニ

日々ラインナップ更新中

下田の海、感じてみてください。