湾内の変化 ~ワカメについて~
下田海中水族館は、「和歌の浦」と呼ばれる自然の入り江を利用しており、野生の魚や海藻がたくさんあり、1月~3月にかけては、皆さんご存知「ワカメ」が繁茂しています。
イルカを飼育しているイケスにもワカメがついていました。
2週間でこんなにも成長しました。ワカメは1年以内に枯れるので、短い期間で大きく育ちます。
私たちの生活に身近なワカメですが、近年の海水温の上昇により、ワカメ養殖に大きな影響が出ているのをご存知でしょうか?
ワカメは水温が低い環境を好み、東北地方を中心に日本全国、様々な地域で養殖がおこなわれています。
実は、下田の海でも養殖がおこなわれています!
しかし、近年の海水温の上昇によって、あまり大きく成長できなかったり、ワカメのタネ(胞子)が死んでしまったりと、質の良いワカメが育ちにくい環境へと変化しています。
下田市のワカメ養殖業者の方からも、「最近いいワカメが育たない」とお聞きします。
(しかし、水産業界の方々の努力によって、高温に耐性のあるワカメの品種も開発されています!)
環境の変化によってワカメだけでなく、多くの海藻や生き物に影響が出ています。
海の生き物を守るためにも、私たち一人ひとりが未来の海について考えていきたいですね!