“水族館の4つの社会的役割 「第3弾 種の保存について」”
今回は「種の保存」についてお話しします。
「種の保存」を一言で説明すると「生物の種の絶滅を防ぐこと」となります。
水族館が「種の保存」として取り組むもっとも代表的なものは「繁殖」です。
飼育されている生物について、特に絶滅が危惧されるような種においては積極的に繁殖に取り組みます。
この活動は、単に増やす事だけを目的とはしていません。水族館や動物園全体で協力し合い、血統登録(国際血統登録種や種別調整対象種、個体登録種など)が行なわれ、近親交配などによる遺伝的劣化を防ぐため管理されています。
このような活動の甲斐もあり、 自然界では絶滅の危機に面している種類であっても、私たちは実物を見ることができますし、水族館や動物園で数を増やしている種もあります。