“水族館の4つの社会的役割 「第4弾 レクリエーションについて」

今回は、水族館の4つの役割のうち「レクリエーション」についてお話しします。

多くの方は、学校の行事や家族などで水族館を楽しんだ思い出があるのではないでしょうか。

そのような背景もあって、日本では水族館は「レクリエーション」の場という印象が強いようです。

そもそもレクリエーションとは何か?調べてみると「娯楽として自由時間に行われる、自発的・創造的な様々な余暇の活動のこと」とあります。

また、人間には基本的な欲求として生理的欲求、社会的欲求、知的欲求、身体的欲求があり、それらにレクリエーションは大きく関与しているともあります。

つまりレクリエーションは人にとってなくてはならない重要なもので、水族館はその一翼を担っていると言えます。

すでに紹介してきました水族館の果たすべき役割から離れた感じがしてしまいますが、これらは全て繋がっています。

なぜなら、どんなに素晴らしい研究や教育といった活動をしていても、関心を集められなければ多くの人に伝えることはできません。

ですから多くの人が「楽しい」と感じられることは、とても重要なことなのです。

ちなみに「レクリエーション」に求められるものは、時代によって変化します。

そのため飼育スタッフは様々な情報へのアンテナを張り、楽しく学べるよう知恵を絞り、アイデアを出し合い、日々の展示やショーに反映できるよう取組んでいます。

水族館だからこそできる体験や経験をして欲しいという飼育係の思いを感じていただけるのではないでしょうか。

今後も、一人でも多くの人が水族館に訪れ、海に棲む生き物に興味を抱き、自然環境が豊かになる事を願っています。